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【チャトレ必見!視覚を超える優先五感】聴覚 = 音声でユーザーをトリコに!

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※当記事はチャトレならびにプロダクションスタッフさん向けのボヤキとなります。チャットで遊んでいる中で気になった点をまとめましたので、このページをご覧になられる皆さんと共有します!

さて、唐突ですが皆さんは”人間の五感”ってご存知ですよね?

人間の五感
・触覚
・聴覚
・視覚
・嗅覚
・味覚

これらの五感ですが、上記の列のような順位があったってご存知でしたか??



イメージ: 触覚 > 聴覚 > 視覚 > 嗅覚 > 味覚


例えば味覚に注目してみて”食事“のシチュエーションを想定してみてください。いくら美味しい調理がなされたお料理であっても、匂いが伝わらなければ美味しさは半減しますよね?同様に目を瞑った状態での食事なんて、どんな物を食べてるのかもわからず美味しさなんて二の次になってしまうし、発泡スチロールをカキカキしたような嫌な音を聞きながら食事しても、食べ物を味わうどころではなくなっちゃいます。ましてや自分の嫌いな人に触られながらの食事なんて絶対したくないですよね?笑

というように、わかりやすく味覚で例えてみましたが、「五感」のうちで優先される順番の一番下に位置する味覚では、その上位となる感覚を塞がれると、感覚は半減以下に捉えられるのです。

五感のうち人間が最も優先する感覚となるのが“触覚”。触覚を最も使う行動ってなんでしょう?普段の生活でも、押す、触る、握る、触れる…というように無意識に触覚を多用しているわけですが、触覚を扱う行為のその際たる例になるのがSEXだと私は思うわけです。性器の摩擦により、男性は射精してしまうわけですし、女性もイキを感じます。SEXに関しては相手の顔や体を見つめる、匂いを嗅ぐ、またはマニアになると味覚も使う方もいますが(笑)最も使われる感覚はやはり触覚でしょう。
引き続きSEXでの例えですが、行為中は案外、真っ暗の中でやっていても興奮しますし、実は視覚をフルで使っているっていうことでもないんですよね。相手を触る、触られる、行為中の性器の摩擦などなどにより究極的に触覚が働くわけではあるのですが、その次に補完される五感は理論上、聴覚にあたります。相手の声や最中の音など、聴覚には興奮を誘う要素が実は視覚以上に含まれているのです。(共感いただけますよね?!笑)


さて、ここからが本題です。ライブチャットにおいて、ふだん私が楽しむ際、結構気になるのがチャットレディの皆さんの音響環境です。いくら美人さんで高画質カメラを使って魅力的なアングルで映える映像を配信していても、音声がボロボロだと没入度や興奮は落ちて感じます。
具体的にはライブチャットの配信中に、以下のような点を残念に感じたりします。


今、思い浮かぶ点を挙げてみましたが主に気になるポイントを特に違和感として感じます。私自身が音響関係の従事していることからも、ちょっとした工夫や、高価でなくても機材を少し変えるだけで環境が変わることをこの場を借りて伝えたい!
ランキング常連の方々でもカメラの設置場所を工夫したり照明や、映り方などの努力はよく伝わるんですが、実際”音”に拘っている方って非常に少ないんです。

カメラについてはインスタやYouTubeなどのSNSの影響もあって、映像に対するこだわりは特に感じられます。
ただ、こと「音」に関しては上位ランカーの女の子であってもほとんどの人が理解できていないようです。前々から気にしていた女の子のお部屋に覗きに行って、いよいよ盛り上がっていく最中、音周りが聞くに耐えられず退出。お気に入り外し。。。ということは結構な頻度であったります。ライブチャットを楽しむユーザーってヘッドホンだったりイヤホンだったりスピーカーだったり、それなりにチャットを楽しむ準備ってしてるんですよね。そんな中、やたら他のノイズが大きくて、視聴者側が集中しきれない、音が割れまくってユーザー側が音量調整に忙しい。という状況だと長時間視聴はかなり苦しいわけです。涙

人間の五感優先で触覚に次いで二番目に優先される”聴覚“。ライブチャットはいわば遠隔オナニーとなるわけですから触覚はユーザー自身でなんとかするしかありません。しかし、その次に満たせる五感である「聴覚」を攻略できれば視覚以上の興奮を与えることができ、それを体感してしまったユーザーはアナタへの印象、魅力は爆あがり。ユーザーをトリコにすることができるでしょう!たまにエロ声優さんがチャットに参加していることがありますが、流石にプロ声優の方の配信は人気度が高いのもうなずける音響クオリティです。声優さんと同様の環境構築は難しくとも、できる限りの工夫で、音には十分に拘ってください!チャトレの皆さんはじめ、プロダクション / 代理店スタッフの皆さんには「音」への工夫、何卒お取り計らいをお願いします…!(切実)

では気になるポイントと解説を一つずつ掻い摘んでいきましょう!

・「不織布マスク」を着用している

まずフォローしておきたいんですが、顔出しNGなどの事情でマスクをしている女子の否定とかディスではありません!その点ご了承ください…
顔を隠すアイテムとしてマスクを装着すること自体は否定しないのですが、配信において「不織布マスク」は音的にNGです!コロナウイルス対策でも注目される不織布マスクですが、ウレタン製や布マスクと比較しても飛沫の防止効果あることは証明されていますよね。ただしその分、言葉やリップ音などの興奮を誘える微細な”口音”も遮断する原因となってしまいます。
エッチに興奮する音って、その多くが「声」や「唾液の絡むような舐める音」、「唇の擦れる音」、「舌の動く音」などの”口の音”(あるいはアソコが濡れでる音)が要素となっています。不織布マスクの上で、さらにマイクのセッティングが悪ければこの点はかなりのマイナスとなってしまいます!マスク着用する方は不織布よりも布、布よりもウレタン製マスクを着用してください!逆に遮音性の低いマスクでマイクのセッティングを工夫することで、「聴覚に働く興奮」はかなり向上することでしょう!

・ブーンというエアコンやパソコンのファンの音、慢性的に微細な電気音(ノイズ)が混ざっている

いわゆる環境音が混ざっている状態で配信してましっている状態ですね。配信する環境は大きく変えられるわけではありませんが、できる限り自分の音以外の音が入らないように工夫してみてください。ただ、極寒または高温の環境でもエアコンをつけずに配信してほしい!ということではありません…エアコンなど音が出る家電を使用する場合は、使用しているマイクが実際に配信環境の音を「どのように拾っているか」を事前に確認しましょう!
基本的に、販売されているマイクは「どの方向に向けて使ってください」というように指向性が必ず設計されていますので、環境音が出る方向を把握し、ノイズ源となる方向に対してマイクに干渉しない向きにして使うことで、だいぶ解消されますよ!

・マイクがノイズキャンセルなどの影響で無音状態とおしゃべり中の音量変化が激しい

これ、結構あります!最近のマイクは環境音などを排除するためにノイズキャンセル機能が付いているものも多く出回っています。ノイズキャンセル・マイクは便利なようで配信には要注意です!配信中、ひたすらに女の子がずっっっと喋っている、音を出している。ということはありませんよね?そういった際に余計な音を拾わないようにノイズキャンセルが働き、機械的な無音状態になりますが、言葉を発した瞬間はノイズキャンセルの影響でハッキリと音が伝わらず、ヌルッと音が入るような立ち上がりが悪い状態になってしまいます。特に女の子のオナニー中など声と無音の切り替わる際などノイズキャンセルが作動しまくって結構聞き取れづらいことが多いんです。

全てのマイクがそう。ということではありませんがUSB接続のマイクはこの機能が搭載されていることがありますので、ご注意です!マイクに記載されている型番をチェックして、普段使っているマイクはどのような機能や特性を持っているか確認してみましょう。

余談ですが、このノイズキャンセルのような音の立ち上がり方を極端にした効果を活用した「サイドチェーン」というエレクトロ系の音楽制作に使用されるテクニックがあります。ライブチャットはエレクトロ音楽ではないので、ナチュラルでクリアな音響効果を発揮できるよう心がけましょう。笑

・音量調整がうまくいっていないのか、喘ぎ声が割れる

これもあるあるです。盛大な盛り上がりの最中、喘ぎ声が割れまくってるとめちゃ萎えます…
音割れ対策はほとんどの環境で対応できます。チャットにインする前、マイクをセットしてから音量調整、マイクテストは必ず行いましょう!
配信環境や使用するマイクの特性は各々違いますが、共通して試せる方法としては、「配信中発するであろう最大の声」で音が割れないレベルのギリギリに音量を設定することです。決して、叫ぶように「ギャアアアア!」と発声してチェックする必要はありませんが、どの程度ならマイクや配信音量が許容するかを事前にチェックしましょう。当日の体調やセットするマイクの位置などでこの設定音量は毎回変わります。ですのでイン前は必ずマイクチェックすることをお勧めします!

それと近い話だとヘッドセットを使っている女の子で、マイクのダイアフラム(音を拾う場所)や不意にマイクに触わってしまって、どでかいノイズを起こしているケースも多くあります。普段使っているマイクが、どの分で音が拾われているか、またはどの部分を触ったら音がのってしまうか、のってしまわないかを事前にチェックしておきましょう!ヘッドセットを使っている女の子で、ヘッドセットをしながら洋服を脱ぐ。などの行為も視聴者の耳的によろしくないです!洋服を脱ぐときはヘッドセットを外してから脱ぎましょうね。

余談:カラオケ行った時などマイクのダイアフラムを手で叩いてチェックする人などもいますが、プロの音響さん業界では御法度な行為です。笑
マイクの損傷はもちろん、スピーカーにも急激な刺激を与え消耗や故障の原因となりますし、なにより周りの人を音でびっくりさせてしまいます。マイクテスト、あるいは配信中のマイクの使い方には気をつけましょう!

・マイクの指向性をうまく使えず、声が遠く聞こえる

これはヘッドセットを使わない人たちに多くある現象ですね。配信スタジオや事務所備え付けでヘッドセットを用意されている場合も多いようですが、そのヘッドセットを外して、装着していない状態で配信している場合にこの現象が起きます。
そもそもヘッドセットは口の前にマイクをセットして使うことを前提としたマイクですよね。ヘッドセットせずデスクなどに置く場合には、マイクを置いた状態でも適性に音量を扱えるように、マイクの向きを整えて音量を設定する必要があります。ただし、ヘッドセットの本来の距離感、使い方ではないため音が遠くなりがち。そして過大に音量を上げる必要があるため、不要なノイズを引き起こす原因となるのです。
また、ヘッドセットではなく設置型マイクを使っている人であってもマイクチェックは必ずしましょう!
上述しているノイズキャンセル機能搭載のマイクを使っている(特にUSB接続タイプのマイクを使っている人は要注意!)方で指入れオナニーの最中のオナニー音が聞こえる時、聞こえない時が入り混じるなどノイズキャンセル発動しまくっていて回線エラーを疑うぐらい音が聞き取りづらいことが多発しています!

以上、ざっと紹介してみましたが如何でしたか?個人的な見解ではありますが、基本的にUSBマイクは信用にならないと思ってもらっても構わないぐらい性能を疑ってください!私自身が業務用音響の環境に身を置いていることも理由にはあるかもしれませんが、そもそも放送や録音に携わるプロの現場ではUSBマイクを使われることはほぼありません。ラジオやアフレコ、テレビ番組の音声さんや音楽のレコーディングの映像や写真など一度は見たことがあると思いますが、ここで使われているマイクはまずUSBタイプではありません!

レコーディング環境の中心に現在はパソコンが必須になっていますが、USBは周辺機器やせいぜいオーディオインターフェイス(マイクやヘッドホン、スピーカーを繋ぐ音声信号の変換器)で使われる程度で、USBマイクが使われていることはほぼありません。
オンラインゲームだったりビデオ通話など、普段のオンライン・コミュニケーションで使う分には環境音などを除去してくれるノイズキャンセリングやUSBマイクは重宝されますが、チャットレディは機材の使い方など普段使いと同じ感覚ではなく、プロのお仕事現場だと思っています。プロの音声さんレベルの環境構築は難しいことを重々わかっていますができる限りの工夫、機材で環境をよりよく出来るよう心がけましょう!特にスタッフさんサイドのご理解ご協力も必須となりますので、何卒よろしくお願いします!!

ABOUT ME
mah-kunsan
マクソ・マクラレン 80年代生まれの機材・システム屋さん。空間演出に関心アリ。ややM性癖 < マグロ気質。ネイティブジャパニーズです。